フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

『暗号解読』が面白かったからこっちも買いたいけどハードたけぇな、と悩んでたらついに文庫化。

中でも触れられてるが、フェルマーの最終定理はそれだけ見ると凄く簡潔でわかりやすいのがここまで人気(?)を読んだ一因だろう。初めて見たら、ひらめき一つで簡単にいけるんだろう、なんて思ってしまったりもしそう。

しかし、二十世紀末に証明されるまで三百余年。その流れを追っていく話なわけだが…、これまた面白かった。


『暗号解読』の時もそうだったが、専門的知識が無くても物語として読ませる力が凄い。ミステリ読みに薦めるなら…、横山秀夫が好きならハマる、辺りの文句だろうか。横山秀夫との関連性を自分でもあまり見出せんが、ほぼ真ではあるはず。

証明はほぼ真じゃダメだが。


オビに載ってた次回作、『ビッグバン宇宙論』も楽しみ。