ホーソーン4
- 作者: エドワード・D・ホック,木村二郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/01/21
- メディア: 文庫
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売れているのか、3→4はあまり待たされること無く出版された。
田舎町ノースモントの開業医、ホーソーンが不可能犯罪に出会うシリーズ。
3、4と時系列が進むにつれどんどんノースモントの町が近代化してしまって少し寂しい。田舎町ののんびりした感じが良かったなぁと。作中時間は止まることなくどんどん進んでいくので、これから更に栄えてくるんだろうな。
この第4集の中では「革服の男の謎」が一番好印象。あとは過去の田舎町での話という先入観が、上手くミスリードになっていた作品、ネタバレになるのでタイトルは伏せておきますが。「要塞と化した農家の謎」は途中のハズレ推理を本筋に持ってくれば、頭を抱えるバカミスになれたのになぁ、勿体無い。
これだけ数があると当たりもあるんですが、ハズレも多い。でも読み始めるとノースモントの世界に入り込んで心地よい読書時間を堪能することが出来ました。
まだまだ未訳短編はあるので、まだしばらく楽しめそう。
長いシリーズとしてどう落ち着けるのかが気になります。
あとこれは4ではなく2や3の話なんですが、解説でサム先生の今後をネタバレするのやめてください。サム先生の人生もこのシリーズを読む上で楽しみの一つなので。