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- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/10
- メディア: 新書
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Gシリーズ、四作目。
相変わらず真賀田四季の影はちらちらするものの、シリーズとしての話はほとんど進まず。今までのこのシリーズは、密室殺人、ミッシングリンク、嵐の山荘、バスジャック事件、みたいに小説にありがちなシチュエーションを起こして、シリーズとしての話は進めつつも、事件は尻すぼみで森風って感じで終わる、ってのが続いてたのだが、今回はどちらかというと事件の枠がしっかり出来てて、Gシリーズの一編という気がしなかった。まぁ、何気に伏線は敷いてるんだろうけど。
今まで消化不良を感じてただけに、今回は上手くまとまっていて面白かった。これ一冊だけでもなかなか読めるんじゃないかな。
ちょっと違和感あったのは、犀川や萌絵のキャラとしての変化か。どうも一般人に近づいてきたような描写が…。成長といっていいのかどうかわからんけれども。萌絵は劣化したような感じ。あと探偵の人はどうも細かい描写が無いのが気になる。既出キャラかなぁ。